コンサルの考え方は、自分の業務にも通じる。ざっくりまとめてくれていた良書。
●コンサルは結論から話し、続けて詳細を明らかにする。
PREPの型に従って話す。
Point=結論
Reason=理由
Example=具体例
Point=結論を繰り返し締める
●言い訳はしない
質問に対しては、yes かno で答える。
●数字で語る
新人はスキルや経験は足りないが、数字は「動かしようのない事実」。相手が偉かろうが、外人だろうが、関係ない。感覚的に把握している問題を実際に数字に落ち仕込み「証拠」にすることで、人を納得させる。
●ローテクストとハイテクスト
ローテクスト:文化の差が出やすい高度な次元のコミュニケーションをあえてしないこと、文脈が低いという意味でローテクストという。ハリウッド映画はローテクスト。世界中で通じるテーマ「愛」「家族」「正義」をあつかう。
ハイテクスト:理解するには文化や背景の前提知識が必要、それがないと文脈がわからない。玄人好みの映画はハイコンテクスト。
→ローテクストの議論をしよう
●相手に理解してもらえるように話す
「相手は何も知らない」という前提で論理を組み立てる。勝手な思い込みは無用。自分では常識と思っていることでも、相手は何も知らないという前提でゼロから話す。
→「だいたいわかりました」「およそわかりました」「無言でいる」のは理解していないのサイン
究極の伝え方は、徹底的に相手の土俵に合わせて伝える、相手の言葉、考え方、伝え方の癖を研究しそれに合わせて伝える。文書は、相手の用いるフォーマットに合わせて作成する。
医療用語を駆使してたら、だれにも伝わりません。
●相手の期待値を把握する。
ビジネスで大事なのは「相手の期待値を超える」こと。そのためにはまず、相手の期待の中身を把握する必要がある
相手の期待を常に超え続ける必要がある。求められていないことに時間を使っても、上司や客からは評価されない。
期待値を満たせないものは、安請け合いしない。ときには期待値を下げる。
●報連相の基本は、上司からの指示の内容を明確に把握すること
上司と部下が仕事の目的と内容について「共通の理解を得る」ために報連相をする。仕事を受けるときに確認するポイントは
1:その仕事の背景や目的
2:具体的な仕事の成果イメージ
ざっくりって言うけど、どれくらい?
3:クオリティ
スライド1枚?10枚程度必要?
4:優先順位、緊急度
明日まで60%クオリティの資料なのか、1週間後まで100%クオリティの資料なのか
●「考え方を考える」という生き方
仕事の進め方の基本。いきなり作業に入るのではなく、何をどうすすめたらよいか「アプローチ」「考え方」「段取り」を最初に検討する。
●ロジックツリーを使いこなす
・一生使える
・全体が俯瞰できるようになる
・捨てる能力が身につく
:意思決定のスピードが上がる
★漏れなくダブリなく論点を洗い出す
6個の分析結果がでたとすると、それらに対し、数値分析を加える。
先ほどの解決案で言うと、ジムに通うというのは、「カロリー放出量を増やす」と「(筋トレにより)基礎代謝率を上げる」ですし、サプリメントは「体内への吸収率を下げる」にあたります。このように整理したあと、それぞれの論点について、数値分析を加えます。 「基礎代謝率を上げる」という論点については、たとえば、年齢別の基礎代謝率の平均値を調べて、対象人物の代謝率と比べ向上余地が何%あるのかを調べる。あるいはその人物の筋肉量を調べて、トレーニングで増やすことのできる筋肉量と、トレーニングの時間投入量のようなものをグラフにしてみる、といった形での分析が可能です。 その結果を受けて、「これが、痩せるためにもっとも重要でインパクトがある」と思われるものを、アクション案に落とし込んでいきます。
●雲雨傘の基本
「黒い雲が出てきたので、雨が降り出しそうだから、傘を持っていったほうが良い」
事実・解釈・提案を区別する。
●仮説思考
あらかじめ仮説を立てておくことで、調べるべきポイントを絞り込めていれば、効率的なリサーチをすることができる。
仮説→検証→フィードバック
を、高速で回す。仮説だったことが現実で起こった場合、仮説に沿って対応すると、対応が早くなる。
●常に自分の意見をもって情報にあたる
ビジネス能力を向上させるのは、情報量ではなく考えること。正解にこだわらず、考え続ける。間違えていたとしてもOK。他人と考えが違っていたことを認識できる。
●パワポ作成術
「ワンスライドワンメッセージ」
グラフをどう読み取るかというあなたの解釈を聴衆は聞きたい。グラフを出したら、あなたの解釈はひとつだけ。
ひとつの主張につながるのであれば、1枚のスライドに根拠となるグラフを2つまで載せてよい。
●コンサル流読書術
・読書の目的を絞る、明確にする。目的ありきで本を読む。
・ウェブ検索するように、重要な点のみ見る。
・なるべく多くの文献を広く浅く当たる
●仕事の速さをはやくする。
何が重要かにフォーカスして、掘り下げる。それ以外は切り捨てる。何が重要か些細なのかを判断できないと、切り捨てる勇気を持てない。
●プロジェクト管理ツール
プロジェクト管理するため、進捗確認できるようにする。
1:担当者(だれがやるのか)を決める
2:期限確認
3:方向性。取り組み方。
曖昧な部分をのこさない。例えば、2で「来週までがんばる」「善処します」はNG。例えば「企画を考える」ではなく「企画を3つ考える」とか、具体的に。
●バリューをだす。
自分がやりたいことではなく、相手が求めていることをする。
社会人は「消費者」ではなく「生産者」。いかに会社に貢献し、その先の顧客の満足度を考える。
「消費者」思考のままで「会社が○○してくれない」という目線ではだめ。あなたは会社のお客さんではないのです。
学生=対価を払う消費者
社会人=対価を受け取る生産者
作業のための作業ではなく、クライアントの問題を解決するために役立つことをする。クライアントが「価値のある」と思うことをする。上司を満足させるものを作るというのもだめ。
●新人であっても常にプロフェッショナルとして振る舞う
クライアントや経営者からみれば、社員の時間はお金そのもの。
時間をかけないといいものはできない、は嘘。
スピードを追求すると質もあがる。
100点はいらない。3日の100点より、3時間の60点を目指す。最初に早く前進し、ラフでもいいので答えを探る。
0点から90点までかかる時間と、90点から99点にかかる時間は同じ。99点から100点にかかる時間も同じ。時間をかけてもせいどが上がらなくなる。だから、90点くらいで止めておく。
●コミットする対象は常にクライアント
頑張ることにコミットしない
上司にコミットしない
仕事と成果にコミットする
●フォロワーシップを発揮
リーダーの提案を汲んで、リーダーがしてほしいと思っていること、必要としていることを考えて自主的に動く